減欲生活

煩悩の塊のおじさんの雑記

~ せっかちで継続が苦手な三日坊主オヤジの道標 ~

「HSS型HSP」という気質

HSS型HSP

- 56歳の夏に退職した自分・・・。

どこか重苦しい気持ちがスッキリしない日々だった。

重い心を乗せて朝通勤のため車を走らせる。

「後何回この道を走るのだろう・・・。」と思いながら。

毎日ちょっとしたことや同じようなことで口から愚痴が出てしまう。

仕事から帰宅した旦那から、仕事の愚痴を日々聞かされる嫁も大変だ。

些細なことも、苦になることがある。

あとちょっというところで、赤信号につかまったことさえ舌打ちするように。

横断歩道を渡るため、車の往来が途切れるのを待っていると、

ところが、その反対車線を通る車がなかなか止まってくれない時がある。

心なかでは、感謝しながらも、先にいってくれたらその後に渡るのにと。

気を使わないで欲しいという我がままな思いが過ぎってしまう。

徐々に、職場環境のあちこちが気になって負担に感じ始めてしまう。

一度気になり始めると、その思考が止まらなくなる。

ずっと脳裏から離れない。

そういった思いや感情を制御したりリセットすることができない気質。

事態が落ち着いた後で省みれば、本当は、

一方的に職場や他人の問題やせいとは言えないところがある。

自分に問題もあったと思う。

(「も」ではなく「が」と書けない。)

この先、ずっとこの仕事を続けていくのかと、うんざりしてしまう悪い思考癖がまた表出してくる。

自分の代わりはいくらでもいると思い始める。

自分の妄想を制御できない負の面が走り出す。

しかし、その現実を当時は冷静に受け入れられない(気質)。

「周りは動かない奴らばかりで、自分は、こんなに頑張っている(暗に承認欲求)。」

(実際には、自分より、頑張っている人もいるが、

心に余裕がなく近視眼的になり一歩離れて客観視できてない。)

なのに何故? (こんなにやっているのに・・・・。)

57歳にして、今日、自分が、HSS型HSP気質を持ち合わせているのではないかと気付いた。

血液型が、ABだからと思っていた時もある。(笑)

YouTubeでいろいろな動画をみていたら、たまたま、

【じれったい】HSS型HSPはせっかち?

HSS型HSPについて説明してくれている動画に出会った。

見て、ホっとした。そうかーっと。

溜飲が下がった。

棘が取れた思い。

原因がわかれば後は対策するだけ。

よくぞ説明してくださいました。

感謝。

そうか、今は、そういう「診断・説明」があるのだと。

自分が、若い時代にはこのような気質があるとは知られていなかったと思う。

自分もそこで説明されていることに該当する事柄があった。

子供のころから周りとやや違って、少し浮いていた。

せっかち、三日坊主で仕事はすぐ転職。

人間関係が苦手。

コミュニケーションが下手。

ついつい相手に気遣って過剰に無理して調子を合わせたり、

適当に調子に乗ってこれまた不用意な発言をしたりする。

興味がないことや人への関心が薄く、世間話が下手で雑談話題がない。

(ささいなことで、どこの誰それが、何をしただの、あんまり関心がない。)

話が長くなると大抵、途中で相手の話を聞かなくなる。

というか、集中力が途切れて入ってこなくなる。

うちの嫁は、特に、ゆっくりで、話が長いし、結論がずーっと後回しか、無いのだから辛い。

途中で幽体離脱している。

一方で、自分は、今関心ある偏ったニッチな話をしたがるが、ほぼ相手にされない。

(まあ、聞く方も、そんな話し関心ないから、どうでもいいから聞きたくないはわな。)

また、友人との飲み会はいいが、会社の飲み会は苦手で嫌だった。

酒は飲める方だが、自分のペースで飲みたい。

注ぎに回ったり、人に合わせて、帰るとドっと疲れが出る。

特定のことに熱中する。

熱中しだすとそのことしか考えない。

すぐ行動する。じっとしてられない。

ほんとうに転職した。

いやっー、ホント続かない。

上手くいっていると思っていても、思わぬ不条理が続くと限界がきてしまう。

そして、これをずっと続けるのかと重い、先が見えると、モチベーションがぐっと下がり、

ネガティブな気持ちになる。

一度ネガティブな気持ちになると、これを容易に取り除くことができなくなる。

全てがネガティブになる。その原因を取り除くことができるまで安心できない。

学校を出たら、自営業や起業という選択肢もあるが、それはハードルが高く、

一般的には、どこかの会社や組織に就職する。

(”一般”とは”普通”という普遍的な基準や考えはないというが)

どこかの会社や組織に所属して働く時、その仕事や組織の性質や人間関係を含む労働環境が

自分にマッチしないと続けることが次第に苦痛になってしまう。 

心がしなやかな人ならそれも躱しながら上手くやっていけるだろうが、

それが得意でないHSS型HSP気質の人間はできない。

一方で、自分が関心をもったことや強く惹かれたことについて始めだすと、

人に何を言われても、時にありがたい忠告も、耳に入らず、

時間を気にせず、しつこいぐらい没頭したり、継続して取り組んでしまう。 

HSS型HSP気質をもった人に今の自分が言えることは、

自分の特性に合った、自分が全集中で専念しやすい環境を探すことが第一だと思った。

(誰にでも当てはまる?) 

そういった自分にとって好条件の職場、あるいは自営や起業の道を見つけること。

これが自分を生かす最善手。

すぐ見つかればラッキー。

すぐ見つけられなくても、いろいろ挑戦して、ダメなら次いってみよう。

世の中いろんな仕事や稼ぎ方がある。

自分も今この歳になって、やっとそのことに、現実に気づいて、挑戦し始めたところ。

自信はない。将来を考えると不安だ。

しかし、将来の不安はどんな状態の時もある。不安がゼロになることはない。

だから、不安につながることは考えない。

そんな暇があったら勉強するかアイデアを考える。

生き方もいろいろある。

注意すべきは、追い込まれたとき。

いや、結果的に自分で自分を追い込んでしまったとき。

突然、気持ちに余裕がなくなったとき。

また、過剰に焦っているとき。

そういうときは視野が狭くなりがちでネガティブな思考に陥ってしまいがち。

そんなときは、感情を制御し、気持ちを切り替え、視野を広くする。

焦ったまま、せっかちにもがいても、理性的に行動しないと現状はよくならない。

気持ちが収まって一息つく。

散歩など軽くていいので運動するといい。

身体を動かすと新たなアイデアも出る。

イデアがでたら、とりあえず些細なことでもいいのでやってみる。

トライ・アンド・エラー。

間違いや失敗しても気にしない。

その原因を明らかにして対策を考えフィードバックする。

諦めない限り、いつか、長いトンネルを抜け、きっといい時がくる。

逆境さえもバネにしてジャンプする自らの逆境力・底力を信じる。

「まだまだ、ここから。ここから逆転。」と自分を鼓舞する。

精進した結果が、成るか成らないかはわからないが、

成長はできる。

HSPは、ささやかな成長や幸せでも、十分「満足」感じる気質だ。

また、HSS型HSP気質の特徴のいくつかに合致している点があると思うだけで十分だ。

本当にそうなのかと必要以上に無理に追求することもない。

要は、自分がこれからどうやっていくか、

という方針を立てる一つの重要な「資料」として

捉えたらいいのだと思う。

岡本太郎さんは「幸せ」や「自信」なぞは「卑しい」と言い、

その瞬間に全てを賭けろという。

岡本太郎さんのようにスパッとはいかないが、

凡人ながら、自分なりに割り切って、なにか自分ができることを探してやっていこうと、

いま、自分が掲げた目標に向かって、日々適当に取り組んでいる。

こころの持ち方次第で人生は変わる。

人生はゲームだ。

暇つぶしという人もいる。

HSS型HSPで生真面目だと人間関係対応が下手なので、

一々他人の言動を真に受けてしまいだんだん苦しくなる。

(自分もいい加減な言動するときもあるのにね。)

難しいが、これを適切にスルーする「技術」を身につけるといい。

自分の未熟さを認識し、視野を少しずつ広げ、

一度の人生、心身の健康を維持し、楽しんで生きていこう。

では、散歩に。

参考

HSS型HSPとは?性格の特徴と対処法

(https://tokyo-brain.clinic/psychiatric-illness/hsp/4893)