減欲生活

煩悩の塊のおじさんの雑記

~ せっかちで継続が苦手な三日坊主オヤジの道標 ~

「貧乏」というより、「質素」であると。

「足るを知る」 低経費生活様式(ローコスト・ライフスタイル)について

生活水準を下げることは、セミリタイヤ やサイドファイアー を実現しやすくなる。

貧乏生活というよりも、質素倹約な生活に務めるということ。
当方の妻の専門分野だ。

生活に困窮していたり、支障をきたしていないなら「貧乏」とは違うと思う。
家計のみならず精神的に追い込まれていない生活で、なんとかなっていて、
それに不平や不満を感じていないなら、少なくともネガティブな状態ではない。
人からは「貧乏くさい」と言われるかもしれないが、気にしなければいい。
その人が食べさせてくれるわけでもない。

生き方が、「質素」でも、「粋」か「美しい」状態ならむしろカッコいい。

ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカさんは、
「貧しい人というのは、贅沢なライフスタイルを維持するためだけに働き、
常に多くを欲する人だ」と言う。

「もっと、もっと」と欲しがる人。
「足るを知る」を知らない人。
こういった人が「貧乏人」だと言っている。

セミリタイヤやサイドファイアーを志向する人に限らず、
自分の時間や自由を大切に生きようとする人は、
必ずしも大きな蓄えがなくとも、
生活コストを低く抑えることと。
心身の健康を維持する取り組みを行えば,
そんなに難しいことではないと思う。
ワークライフバランス」という言葉もある。

自分も、今、無職(内職修行中)で、
質素倹約で日々を過ごしているが、
まったく不自由感は無い。

あれだけ好きだったアルコール類も
今のところ、まだ半年だが、
すっかり止めて、健康に良いくらいだ。
無理してやせ我慢しているのではない。
自分の例だけかもしれないが、不思議と飲みたいと思わなくなった。
アルコールを飲むことを止めるといいことばかり。
急に出かける時、車の運転も気にせずサッとできる。
酒代やツマミ代も浮く。
(タバコは、子供が生まれた時に止めている。)

勤めの仕事をしていると、どうしてもストレスが溜り、アルコールに走りやすい。
飲めば食べるし、時間も浪費し、肝臓に負担かけ健康に良くない。
同僚で、ついつい飲みすぎ、中毒になり、肝硬変になり、
在職中に若くして帰らぬ人となった方もいる。

結局、飲んでもストレスが軽減されるわけではない、現実が変わるわけでない。
むしろ、その瞬間憂さ晴らしできていると錯覚するだけで、
却って健康を害しているだけだ。
特に、飲みすぎた後の二日酔い回復時間がもったいない。

アルコールの件を考えただけでも、仕事を辞めてよかったと思う。
無駄なことをしていた。心身を犠牲に働いていたなと思う。
苦しい時は、視野が狭くなりがち。
正しい判断ができなくなる。
そういう環境から脱することも大事だと思った。

YouTubeを見ると、結構若い人でも、
セミリタイヤやサイドファイアーをしている人がいることがわかる。

必ずしも、たくさんの蓄えがあるわけでは無いのに、
しっかり自分の考えを持って生活している人もいた。
質素倹約に努め地道に生活しているのは感心した。

「貧乏はみじめ」「恥ずかしい」という考えを捨てましょう

自分もできる範囲で見習いたい。

モノの豊かさとこころの豊かさの「バランス」をどう考えるか。
そして、仕事と余暇の時間のバランスをどう考えるか。
新型コロナ感染症の蔓延で、「ワークライフバランス」の再考が広がっている。
物質的欲求の充足度、仕事とプライベート時間の配分は、人それぞれ。
モノがあふれ、必要なモノは不自由なく手に入る時代、
働き方や稼ぎ方が変化してきている現状、
時代は常に変化している中でどんな考えを選択するか。

自分もできるだけ、今の「モノ」に溢れかえった生活を「改善」していきたい。
「モノ」と「情報」があふれる現代社会で、いかにそれらを「制御」して生活するか。
今後より豊かな暮らしを実現するために減らしていくことが大切だと思う。

ちょっと飛躍するが、大局的に考えると、
歴史的に見ると、人間が、頑張りすぎると、地球環境に負荷を掛けることが多い。
みんなで力を合わせる対象の方向がどっち向いているかが大事。
環境に負荷をかけないものか。
往々にして、資源を浪費するなど結局地球環境に負荷を掛けてきた。
なんでも「頑張れ」ばいい時代ではないと思う。
頑張る方向が大事だ。
間違った「頑張る」なら頑張らない生き方もあっていいと思う。
人、モノ、金と時間を使い「生産」と「消費」で経済を回す。
人間が、火(エネルギー)を使いはじめてから経済が発達した。
一方方向に「付加価値」で経済を膨らませ続けている。
今後もこのまま行くのか。

年取ったせいか、「飽食」し、違和感を感じ、
そこそこでいいという思いもあるが、
悲しいかな、「もっと、もっと」という自分もいる。
どこか「貧乏」より「金持ち」がいいという自分がいる。
寒い朝、無職で無収入であると、未熟者は、余計寒さが身に沁みる。

煩悩の塊の自分。

「足るを知る」 低経費生活様式(Low cost lifestyle)。
モノとこころのウエルバランス。
未熟者の自分は精進しないとならないな。