星野源さん著作の「蘇る変態」を読んだ。
自分も、「変人道」を歩んで来たので親近感が湧くタイトルだ。
この本の後半に入るあたりの「生きる2」という見出しのところ。
その日のレコーディングが終わった頃に
「くも膜下出血」に突然襲われ入院し、
その手術後に関する記載されたところあり、
そのある記述(p134)に心が捉えられた。
「 ー 体が生きようとしている・・・。
死ぬことよりも、生きようとすることの方が圧倒的に苦しいんだ。
生きるということ自体が、苦痛と苦悩にまみれたけもの道を、
強制的に歩く行為なのだ。
だから死は、一生懸命に生きた人に与えられるご褒美なんなじゃないか。
そのタイミングは他人に決められるべきではない。
自分で決めるべきだ。
夢中で観ている映画のラストを -
- 俺は、最後の最後まであがいてあがききって、
最高の気分でエンドロールを観てやる。」
自分は、これまで自分の死を「ご褒美」だと考えたことがなかったので
いい意味で感動した。
そういう考えもあるのかと。
ずっと一生懸命に人生を全力で走ってきた人ならむしろそう言えるかも。
自分は「死」は怖いものとまでは言わないにしても、
いい思いを抱いていなかった。
全力出して無いときのほうが多いし。
自分もいつかは死ぬだろう。
いや死は確実にやってくるが、その覚悟がない。
ブッダも、人生は「苦」だと言うニュアンスのことを表現していたと思う。
いつかは、死が訪れる身なれど、今を精一杯生きる。
自分にできることに集中する。
人生を楽しむ。
このことに繋がるのだと思う。